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公募型共同研究

公募型共同研究の目的

中小企業のIoT活用による生産性の向上やIoT関連の製品開発を支援するため、公募型共同研究を実施します。一部の研究種類(IoTソリューション研究など)では実証実験を実施し、中小企業がIoT技術導入の参考として活用できるようなロールモデルの確立を目指します。

公募型共同研究の概要

公募型共同研究とは、都産技研が中小企業者に研究開発を委託し、その研究開発の一部を都産技研が分担(都産技研が保有するシーズの活用や施設・設備の利用等)して実施する共同研究です。公募型共同研究には以下の種類があります。平成30年度は従来のIoT共同開発研究、IoTソリューション研究に加えて、AI活用実証型研究も採択しております。

研究の
種類

IoT共同開発研究

IoTソリューション研究

テーマ設定型
AI活用実証型研究

テーマ設定型
広域実証型研究

研究実施対象者

東京都内に登記簿上の事業所があり、日本国内に活動拠点を構える中小企業者。またはその中小企業者を代表申請者とし、中小企業者、大企業、大学等の複数の法人で研究開発を希望する共同体。

研究内容および目的

「IoTを活用した新製品・新サービスの創出」を目的に、ハードウェア、ソフトウェア、システム等の研究開発を行うもの。

「IoTを活用した新製品・新サービスの創出」または「工場・事業所等へのIoT導入」を目的に、ハードウェア、ソフトウェア、システム等の研究開発から実証実験までを行うもの。

「AIを活用して、生産活動、顧客動態、物流等の膨大なデータから、人間には推定することが難しい情報を推定すること」を特徴とした新製品・新サービスの研究開発から実証実験までを行うもの。

中小企業のIoT関連技術・サービスを活用し、「自治体等の行政課題を解決すること」を目的とした新製品・新サービスの実証研究であり、自治体等の有する実証場所で広域実証実験を行うもの。

研究期間

1年間

2年間または3年間

2年間

1年間

委託上限額

500万円/テーマ

2,500万円/テーマ(2年間)
3,000万円/テーマ(3年間)
(上限1,250万円/年)

3,000万円/テーマ
(上限1,750万円/年)

1,000万円/テーマ

平成30年度採択テーマ~IoT活用チャレンジ事例

~IoT活用チャレンジ事例

平成30年度は10件の案件(IoT共同開発研究4件、IoTソリューション研究4件、テーマ設定型AI活用実証型研究2件)を採択しました。

Dari K株式会社 IoTを活用したカカオ豆需要予測システム開発

Dari K株式会社

1.研究テーマ名
IoTを活用したカカオ豆需要予測システム開発

2.課題
店舗で常に品質の高いチョコレートやドリンクを提供するためには、焙煎後のカカオニブの店舗在庫の期間を短くし風味劣化をなくす必要があります。店舗での需要を予測しカカオニブを届けるためのしくみが求められています。

3.解決方法
別途開発したカカオ豆プロセッサー(店舗で短時間にチョコレートが製造できる機器)にIoT機能を付加して、稼働状況を把握し、得られた実績データからカカオニブの需要を予測するしくみをつくります。さらに、機器を常に最適な状態で稼働させるために情報通知のしくみをつくります。

エヌエスティ・グローバリスト株式会社 画像解析技術を用いて設備監視をIoTで効率化

エヌエスティ・グローバリスト株式会社

1.研究テーマ名
画像解析技術を用いて設備監視をIoTで効率化

2.課題
製造現場において人手で実施している計器メータの巡回点検作業では、点検員が高齢化または人員不足となっている。さらに長期運用時の設備稼働率の維持・向上が課題となっている。

3.解決方法
計器メータをカメラで撮影し、画像解析によって計測値を読み取ります。計器メータごとに閾値を設定し異常時または異常からの復帰時にメール通知します。カメラからサーバへの通信は配線工事が不要のLPWAを採用します。


株式会社名取製作所 生産プロセスのばらつき見える化システムの開発

株式会社名取製作所

1.研究テーマ名
生産プロセスのばらつき見える化システムの開発

2.課題
金属加工において生産プロセスの変化に起因する生産不良が発生しています。原因究明のための後戻り作業が多く、製品の品質と生産性が向上しません。設備・ヒトの稼働状況を収集する仕組みがなく、手入力した品質データをもとに情報解析する手間がかかる上、分析が困難となっています。

3.解決方法
生産プロセスにおいてヒト・モノ・設備稼働・環境(4M)の情報を収集するしくみを構築します。構築のカスタマイズが容易なプラットフォームを活用し、生産ペースのばらつきや生産プロセスの変化点に着目して、相関を分析し"気づき"を「見える化」します。

株式会社コミクリ 図書館IoTによるIoTセンサービジネス研究開発

株式会社コミクリ

1.研究テーマ名
図書館IoTによるIoTセンサービジネス研究開発

2.課題
大学図書館内スペースに学生が自由に利用できる机・椅子があります。机・椅子は来館のうえ、空きが無い場合は利用できないため、来館の確認時間がロスとなっています。



3.解決方法
椅子に着座状態を検知できるセンサを設置し、状態を可視化することで利用状況を事前に把握できるようにします。省電力化と広いエリアをカバーするためLoRaによるデータ通信を行います。


白山工業株式会社 多点観測実証による地震防災サービスの事業化開発

白山工業株式会社

1.研究テーマ名
多点観測実証による地震防災サービスの事業化開発

2.課題
建物向け地震観測・耐震性能サービスの普及に向けた課題として、設置・運用コストを低減すると同時に、精度と安定性の向上が求められます。また、多点観測による地震観測ネットワークを構築し多様な防災サービスを提供する必要があります。


3.解決方法
多地点の建物向け定点モニタリングに求められる通信安定性および設置適合性基準を満たす低コストな地震計を開発します。東京都の社会実装と国(防災科研)主導による実証に加え、民間が提供する観測データと連携することで、より精度の高い地域観測ネットワークを実現します。

株式会社コスモ計器 気密検査計測データの収集および遠隔監視システムの開発

株式会社コスモ計器

1.研究テーマ名
気密検査計測データの収集および遠隔監視システムの開発

2.課題
ダイカスト製品等の気密性を要する部品は、空気圧力を利用した検査計測を行います。このとき、温度など外部環境の影響を非常に受けやすく、気密計測に誤差を生じる原因となります。生産性が下がるなど現場に支障を与える上、現状把握と原因究明に労力を要すことから状況に応じた補正と適性化が求められます。

3.解決方法
高精度な気密性試験データを確保する温度補正機能を開発します。また、外乱要因が排除可能な気密検査遠隔サポートシステムを構築します。保守機能を向上させ、ユーザの利便性とアフターサービスの迅速化を図ります。


株式会社セカンドファクトリー IoTを活用したデジタルエリアマネジメントの研究

株式会社セカンドファクトリー

1.研究テーマ名
IoTを活用したデジタルエリアマネジメントの研究

2.課題
本研究で取り組む課題は、地域経済の活性化です。特に、郊外型スタジアムなどの集客施設をもつ地域では、どのように来訪者に地域の魅力を知ってもらい回遊を促進できるかが共通課題となっています。


3.解決方法
地域回遊の要所にデジタルサイネージを設置します。サイネージでの情報・クーポン発信と、ゲーム性のある地域アプリとを連動させ、スマートに来訪者の行動変容を促し経済効果を創出します。本研究は、調布市での実証実験を予定しています。

株式会社ワイヤレスコミュニケーション研究所 介護施設向け見守りビックデータ利活用システム

株式会社ワイヤレスコミュニケーション研究所

1.研究テーマ名
介護施設向け見守りビックデータ利活用システム

2.課題
高齢者に対する「介護度の判定」は、従来から認定調査員によるバラツキがあり、客観性が担保しにくいという課題がありました。介護サービスの質の向上のためには被介護者の日常生活行動を正確に把握することが必要ですが、人手不足の中で漏れなく実施するのは難しいのが実状です。

3.解決方法
本研究では被介護者の睡眠状況や日常生活行動を定量的に把握する見守りシステムを構築し、これらのデータを複合的に解析することで客観的に介護度が判定できるようになることを目指します。さらに日常生活行動を正確に把握することで、日々の介護サービスの質の向上へとつなげます。


株式会社ウオールナット AIによる土木構造物の非破壊調査診断技術研究

株式会社ウオールナット

1.研究テーマ名
AIによる土木構造物の非破壊調査診断技術研究

2.課題
土木構造物の非破壊調査では、現場で取得した土木構造物のデータを専門の技術者が室内で解析することが効率的です。しかしこれまでは、良質なデータ確保のため現場に赴くため業務負担が増え効率が悪くなっていました。また、専門知識と経験が必要で人材育成に時間が掛かっています。

3.解決方法
現場(計測機器)と解析処理(室内)をIoT化し、リアルタイムにデータ移行を行うことで、業務の効率化を図る。また取得したデータをAIにより自動解析し、技術者の業務負担を低減させ生産性UPとコスト削減を図ります。

株式会社エイシング AIによる化学製造プロセス解析支援ツールの開発

株式会社エイシング

1.研究テーマ名
AIによる製造業の生産性向上のための解析支援ツール

2.課題
製品の品質を均一化し安定生産するためには、生産設備の設定値調整に多くの工数がかかります。また不良品が生じてしまうような異常にも様々な可能性があり、その原因究明においても多くの工数がかかっています。


3.解決方法
製造プロセスから取得したデータの重要度解析によって重点的に調整すべき要素を可視化する機能と、多様体学習と呼ばれる手法を用いて異常の種類を分類し、現在発生している異常がどれに類似するのかを判定する機能を開発し、製造業の生産性向上に寄与します。


平成29年度採択テーマ~IoT活用チャレンジ事例

~IoT活用チャレンジ事例

平成29年度は8件の案件(IoT共同開発研究4件、IoTソリューション研究4件)を採択しました。
IoT共同開発研究では新製品、新サービスの創出を目的に研究開発を進め、IoTソリューション研究ではそれに加えて実証実験を実施することとしております。これらの研究を通して得られた知見について、展示会やIoTテストベッドを通して広く提供できることを目指しています。

株式会社アニー 洋菓子店向け接客システムの開発

株式会社アニー

1.研究テーマ名
洋菓子店向け接客システムの開発

2.課題
洋菓子店業界では人手不足が深刻で、日々の販売業務や予約受付業務が大きな負担となっています。他にも弊社ではPOSから集められたデータから顧客管理を行い、販売促進の提案をしておりますが、さらに有効な方法が求められています。

3.解決方法
本研究では繁忙期に負担の大きい予約注文受付業務をサービスロボットが担うことで、これまで店員が負担していた業務量のピークカットを目指しています。併せてお客様ごとの嗜好に特化させたかたちで商品が案内できる機能の開発も行っております。

イービストレード株式会社 環境モニタリングを用いた水質改善装置運用の最適化共同研究

イービストレード株式会社

1.研究テーマ名
環境モニタリングを用いた水質改善装置運用の最適化共同研究

2.課題
本事業の対象は、河川に設置する水質浄化装置です。装置の運用においては、トラブル発生時のダウンタイムが長いこと、24時間連続稼働や想定外のメンテナンスにより維持管理費が膨らんでいることが課題となっています。

3.解決方法
これらの課題解決のために、(1)装置と周辺環境のモニタリングを通じて、装置トラブルや水質悪化を検知すること、(2)装置および関連サービスの構造と費用との関係を見える化する手法を開発することを目指します。


株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ 遠隔監視機能を搭載したマイクロ流路チップ・セルソーター

株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ

1.研究テーマ名
遠隔監視機能を搭載したマイクロ流路チップ・セルソーター

2.課題
本事業の対象は、細胞基礎研究用機器です。事業拡大を進めるために、機器の適用範囲を基礎研究に限らず検査用途に展開すること、また、国内だけでなく海外市場への販路拡大が課題となっています。

3.解決方法
これらの課題を解決する為に、(1)検査用途に要求される運用信頼性の向上を支援する機能開発、(2)海外等の遠隔地においても迅速な保守対応を実現する遠隔保守機能開発を行うことで事業拡大を目指します。

秀和工業株式会社4つの新機能実現のためのIoTシステムの開発

秀和工業株式会社

1.研究テーマ名
4つの新機能実現のためのIoTシステムの開発

2.課題
研削装置市場において、顧客からは研削レシピ構築サービスの充実、装置設置場所での迅速サポート体制の強化、装置の故障予知保全及び装置緊急時等での装置稼働停止時間の極小化が強く求められています。

3.解決方法
IoT活用により遠隔技術サポート、リアルタイム加工制御、予知保全、緊急時対応の4つの機能を実現し、新型研削装置の創出を目指します。問題解決のスピードアップやプロセス改善提案等、サービス向上を図ります。

株式会社CAMI & Co. 後付型IoT異常検知システムの開発

株式会社CAMI & Co.

1.研究テーマ名
後付型IoT異常検知システムの開発

2.課題
工場内の生産設備機器や検査機器には機器監視のために積層信号灯が具備されていますが、機器監視のIoT化を行うためには既存の積層信号灯の刷新だけではなく、PLCや制御盤の改修まで必要になり、大きな投資が必要になるという課題があります。

3.解決方法
カメラで積層信号灯の点灯状況を取得して画像解析によって各機器の監視をするIoTシステムを構築します。既存のシステムに付属する形で追加可能なシステムなので、機器の刷新も必要なく安価に導入することが可能となります。

株式会社ウフル IoTセキュリティテストベッドの構築

株式会社ウフル

1.研究テーマ名
IoTセキュリティテストベッドの構築

2.課題
多数のセンサや機器が相互に接続されるIoTシステムにおいて、昨今は外部からの攻撃が高度化・複雑化しセキュリティリスクが増大しているため、単一の企業あるいはセキュリティサービスで対策し防ぐことは困難な状況にあります。

3.解決方法
互いにネットワーク接続されたIoTシステム上において、システムへの侵入、データの不正アクセスや改ざん、システムの停止あるいは破壊に対し、セキュリティ対策を持つ共同体で相互に補完し合い、多層防御を前提としたセキュリティシステムの評価検証ができるテストベッドを構築します。

株式会社ケー・ティー・システムクラウド・IoT活用による「製造設備の診断サービスシステム」の開発

株式会社ケー・ティー・システム

1.研究テーマ名
クラウド・IoT活用による「製造設備の診断サービスシステム」の開発

2.課題
本事業の対象は、製造設備の最適な運用・稼働を診断する情報サービスシステム開発です。製造現場は、品質維持・向上、生産効率化などに加え、迅速なトラブル対応、原因究明が要求されますが、生産現場の負担が大きく負荷軽減が課題です。

3.解決方法
これらの課題を解決する為に、汎用IoTデバイス活用とクラウドコンピューティング技術を用い、(1)現場機器稼働データ自動蓄積・分析機能開発、(2)品質維持・改善や設備保全に最適な情報提供機能開発を行うことで、製造現場の負担を増やすことなく生産性向上を目指します。

サーパス浅野株式会社 IoT 用 発電靴本底 商品化開発

サーパス浅野株式会社

1.研究テーマ名
IoT 用 発電靴本底 商品化開発

2.課題
夜間作業や危険作業中の位置特定や安全確保のため、センシング技術を搭載した安全靴の開発が大手靴メーカーを中心に進められています。しかし、安全靴は特性上、電池交換が困難で、電源の確保が課題となっています。

3.解決方法
これまでに開発を進めてきた靴底への電子機器組込技術と大学との共同研究による圧電素子を使用した発電機構を組み合わせることで、作業・業務で利用される安全靴に搭載可能な発電靴本底を開発します。