2021年12月02日
CEATEC(Combined Exhibition of Advanced Technologies)は、毎年10月に開催されるアジア最大級の規模を誇るIT技術とエレクトロニクスの国際展示会です。
2020年に引き続き完全オンラインでの開催となりました。
IoT分野では、共同研究開発、試作支援、人材育成などを実施しており、IoTの新たなサービス提供を創出、事業化を支援します。展示ブースでは、IoTによる新たなサービスやビジネスモデルを生み出す支援の取り組み内容が紹介されました。
中小企業のためのIoT活用の生産性の向上や業務の効率化、またはIoT関連製品の開発、新たなサービスによるビジネス創出を支援します。
取り組みとして、IoTテストベッド、公募型研究、東京都IoT研究会の運営が紹介されました。
都産技研は中小企業の新しいIoT製品開発、IoTシステム開発や利用へのチャレンジをサポートしていきます。
■「浮漁礁漁法における漁場選択支援サービスの開発」 Upside合同会社
IoTサービスの導入によるスマート漁業化を支援し、導入効果として燃料費の削減、移動時間等の短縮、漁獲高の向上が報告されました。
また、データ活用によってコミュニティの発生、従来の働き方からの変化、水産資源管理への発展についても報告されました。
■「IoTを用いた屋外広告物メンテナンスソリューションの開発」 朝日エティック株式会社
共同研究として、センサボックスの新規開発、検証実験、大規模なPoC(概念実証)などが実施されました。
また、PoCにより多くのセンサーデータを取得できたことで、アルゴリズムの高精度化が進み、センシングのしきい値の改良などにも繋げることができたとの報告がありました。
■「気密検査計測データの収集および遠隔監視システムの開発」 株式会社コスモ計器
自動車用エンジン部品などの気密性能検査設備の信頼性向上と、生産現場のお客様技術サポートの迅速化を実現する「気密検査遠隔サポートシステム」について共同研究を行いました。
このシステムを用いることで、現地お客様への迅速できめ細かな遠隔からの技術対応が可能であること、それに加えてメーカー技術サポートにかかわる大幅な時間短縮、人的リソースの節約などの報告がありました。
■その他
現在実施中の12件の共同研究について、ダウンロード資料で紹介いたしました。
「遠隔操作可能な養液栽培システムの研究開発」 株式会社SenSprout
「Tig溶接熟練技能のIoTによるデジタル化」 株式会社今野製作所
「小規模アパレル事業者向けIoT生産システム開発」 株式会社N sketch
「『IoT等を駆使した総合的な育児支援システム』の構築及び事業化」 株式会社AreaJapan
「露地での収量予測と最適灌水制御AIエンジンの開発」 東洋システム株式会社
「室内水耕栽培におけるAI生育状況管理システム」 株式会社トーヨーホールディングス
「IoTを利用したAIによる変状図のCAD化」 株式会社ウオールナット
「動的ベイズ学習モデルによる射出成形機のIoT化」 株式会社MAZIN
「VOC量を常時監視するIoTシステムの開発」 株式会社コニファ
「画像による組立現場のデジタル化と企業間共有技術の開発」 株式会社イチカワ
「携帯圏外にて各種センサーデータ及び撮影画像の遠距離送信を可能にする統合型モニタリングカメラの研究・開発」 株式会社フォレストシー
「ブロックチェーンとIoTによる物流データのバリューチェーン化」 モノコトデザイン株式会社