Tokyo IoT ロゴマーク
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支援事例(公募型共同研究)

株式会社セカンドファクトリー

IoTを活用したデジタルエリアマネジメントの研究
  • 写真下段:取締役副社長 シニアUXデザイナー 齋藤善寛 様
  • 写真上段左:ビジネスエンゲージメントマネージャー 千葉隆一 様
  • 写真上段右:エンジニア 赤嶺幸一 様

企業概要

株式会社セカンドファクトリーでは、社会価値、未来創造をテーマとしており、ITとデザインを組み合わせて悩みを抱えるクライアント企業の新たな価値(Value)、創造(Create)をお手伝いしています。
デザイン戦略、システム開発、食に関する事業、市民活動など、1000件を超える実績と、自社でもIT海の家といったITを駆使した飲食店を展開。理解、分析、発案、具体化、評価で価値を作り、あったらいいなを超えた価値提案をシステムやサービスで提供しています。

開発のきっかけ

スタジアムなどの巨大な集客施設を有する地域では、たくさんの来場者が周辺施設を利用せず、帰っていく傾向にあります。こういった来場者に対して、移動や周辺地域の魅力・経済活性化をサイネージ・スマホサイト(IT/IoT技術)を利用して効率よく伝える事はできないかと考えました。
また、今回の開発ではトラッキング・分析を行う事で来場者が周辺施設を利用しない理由を判別するのにも役立つと感じました。

開発の概要

今回開発したデジタルプラットフォームでは、スポーツ観戦やイベント参加が目的で訪れた人々をターゲットに、サイネージを用いての地域コンテンツやクーポンを配信できます。サイネージからQRコードでスマートフォンに情報を移動出来る事が特徴です。
スマートフォン上でも多くの情報を発信出来る上、再来訪時にはサイネージを介することなく地域コンテンツが利用できます。
またサイネージから、来場者の関心をデータ取得、効果測定を行いました。

概要図

概要図

導入効果

今回は、提供できないコンテンツがあったり、公共や行政とのやり取りに時間を取られたり、新型コロナウイルスの影響により実証期間中のイベント中止が相次ぐなど、想定外のことがたくさんありましたが、周辺地域の魅力を伝える事ができました。
街として今までデータ化できていなかったものがデータとして取得できるようになりました。データを解析すると観光、飲食店情報(クーポン情報含む)へのアクセス数が多い事から、関心があるユーザーが一定数存在していることが分かり、新たな課題に対してのモチベーションデザインや利便性デザインが必要な事も分かりました。

今、そしてこれから

今回の開発で得られた知見から、現在は新たな実証実験に向けて取り組んでいる最中となります。
本研究では街中の大きなタッチのできるIoT端末として使用しましたが、サイネージにはまだまだ可能性を感じており、インタラクティブサイネージとしてリアルタイムで繋がるような、より旬な情報・コンテンツの提供を考えております。
具体的には、AIによるコンテンツフィルタリングで、SNSの投稿内容やオープンデータの活用、災害時の情報等も提供できるように検討中です。

IoTを活用したデジタルエリアマネジメントの研究