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支援事例(公募型共同研究)

株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ

遠隔監視機能を搭載したマイクロ流路チップ・セルソーター

概要

当社の開発したマイクロ流路チップ・セルソーター(細胞解析・分離装置、製品名:Onchip Sort)の検査市場と海外展開による販路拡大を狙うため、「遠隔ユーザーサポートシステム」を開発し、保全性・保守性の向上を実現する。
「遠隔ユーザーサポートシステム」は、検査用途に要求される運用信頼性の向上、海外などの遠隔地においても迅速な保守対応を実現可能な遠隔保守機能開発で構成する。

特長

  • ユーザーから離れた遠隔地よりトラブル事象を容易に把握可能
  • 現地に出向かずに機器運用の最適な支援が可能
  • 異常による機器停止を早期発見することができ、迅速なトラブル対処が可能
概要図

概要図

研究開発の取組内容

チップ・セルソーターの検査用途適用のために技術的性能向上とともに安全性、信頼性を高める機能開発を行った。また、海外市場への展開を図るために保守性・保全性を向上させる遠隔ユーザーサポートシステムの開発に取り組み、ユーザー環境における実証試験において効果検証を実施した。

効果・成果

●遠隔ユーザーサポート機能の搭載

製品トラブル対応の一次対応に時間を要しユーザーに不便をかけてしまう点およびアフターサービスに多くの労力を要し人的負担が高い点を「遠隔ユーザーサポートシステム」により解決する。またユーザーの使用状況を容易に把握でき、問題解決に向けた素早い処置がとれるようになることで迅速なアフターサービスが実現できる。

今後の課題

●国内での運用実績の蓄積

国内で顧客候補、共同研究などのユーザーに対して「遠隔ユーザーサポート機能」を搭載したOn-chip Sortを貸出し、ユーザーに対する有効性をモニタリングしニーズを蓄積する。

●米国での運用

国内での運用実績の蓄積の後、米国においても顧客候補、共同研究で貸し出しているOn-chip Sortのデモ機に本開発の「遠隔ユーザーサポート機能」を搭載し、運用を行う。

●「遠隔ユーザーサポート機能」を搭載したOn-chip Sort新モデルの製品化

迅速なアフターサービスの実現や当社アフターサービス業務の負荷低減を実現する。

開発者のコメント・PR

開発のきっかけを教えてください。
国の大学などに分配する科学技術の研究予算はここ数年減少傾向にあり、セルソーターのような高額な装置の市場は横ばい傾向となっています。そのため、当社はセルソーターの基礎研究用途だけでなく、検査・診断用途への展開、海外市場の開拓を行う必要がありました。そこで「遠隔ユーザーサポート機能」の開発を行いました。
開発したシステムのPRポイントを教えてください。また、他社製品との違いは何でしょうか。
当社は、交換型マイクロ流路を用いるセルソーター「On-chip Sort」を世界に先駆け開発をしました。交換型マイクロ流路は「ダメージなく細胞を分離」、「無菌的、コンタミネーション・フリーで分離可能」、「サンプルの再解析・再分離が可能」、「細胞塊、オイル中のエマルションも解析・分離」といった特長を有しており、基礎研究用途だけでなく、検査・診断用途への展開も可能となっています。また、検査・診断用途への展開や海外展開には、装置トラブルに対して、迅速な対応が求められます。今回、開発を行った「遠隔ユーザーサポート機能」を搭載することよって、サポート体制の構築が律速とならず、迅速な対応を行うことができます。
御社としてこのシステムをどのような業種・サービスに展開していきたいと思っていますか?
検査・診断用途、海外市場を開拓したいと考えています。また、当社のセルソーターは従来のものと比較し、簡単に操作できるため、工業用途への展開も可能ではないかと考えています。工業用途とは、細胞や細菌でなく、微粒子の解析・分離が対象となります。
御社の方針、今後の展望を教えてください。
検査・診断用途、海外市場の開拓を行っていきたいです。
株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ開発者

事業化に向けた取組

事業化の状況

国内で顧客候補、共同研究で貸し出しているOn-chip Sortのデモ機に、本開発の「遠隔ユーザーサポート機能」を搭載し、運用を行う。国内での運用実績の蓄積の後、米国においても顧客候補、共同研究で貸し出しているOnchip Sortのデモ機に本開発の「遠隔ユーザーサポート機能」を搭載し、運用を行う。さらに、デモ機だけでなく販売機にも「遠隔ユーザーサポート機能」の搭載をしていく計画である。

今後の見通し

検査・診断用途への展開や海外展開だけでなく、微粒子の解析・分離を対象とした工業用途への展開も行えるのではないかと考えている。

企業情報

株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ

事業内容
バイオハザード対応・無菌・ダメージレス・マイクロ流路チップ・セルソーターの開発
設立
2005年4月1日
企業HP
https://on-chip.co.jp/