Tokyo IoT ロゴマーク
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展示会

11月26日(水)~11月28日(金)アグリビジネス創出フェア2025に出展しました。

2026年03月23日

2025年11月26日(水)から11月28日(金)まで、東京ビッグサイトにてアグリビジネス創出フェア2025が開催されました。

アグリビジネス創出フェア2025の写真1 アグリビジネス創出フェア2025の写真2

「アグリビジネス創出フェア2025」は、『スマート農業と食品分野の最新技術を結びつけ、新たなビジネス創出のきっかけを提供する』というコンセプトのもと、全国から118機関のスマート農業技術メーカーやスタートアップ企業などが出展しました。会場では自動潅水システムや農業用ドローン、食品由来素材の新製品など、実用化を意識した最新の研究成果が多数紹介されました。また、基調講演やセミナー、テーマ別マッチングツアー、コーディネーターによる相談カウンターなど、多様なプログラムを通じて出展者と来場者のマッチングが促進され、技術の普及とビジネス創出を強く意識した総合イベントとなりました。

都産技研 IoT技術グループは、スマート農業分野における現場課題の解決を目的として、センサー技術やAI解析、IoT連携を活用した各種システムの開発・実証を行っています。本展示では、農業現場の効率化や被害対策に直結する先端技術をご紹介しました。

「スマート鳥獣自動判別システム」の展示

この「スマート鳥獣自動判別システム」は、東京都立産業技術研究センター、株式会社スカイシーカー(東京都)、東京都立大学の3機関が公募型共同研究にて開発しました。
本システムは、圃場や森林に設置したカメラで撮影した野生鳥獣の画像をAIで解析し、自動判別することを目的としています。
従来は人手による確認が必要で膨大な作業が発生していましたが、AIモデルの活用により、シカやイノシシ、クマ、カラスなどの種判別を高精度かつ迅速に行えます。このスマート鳥獣判別システムを用いた実証実験では、農作物への被害抑制や出没監視の効率化に効果が確認され、鳥獣害対策や生態調査への応用が期待されています。

アグリビジネス創出フェア2025の写真3 アグリビジネス創出フェア2025の写真4

多摩テクノプラザ・電子技術グループの展示

電子技術グループでは、作物成長度判定システムや多機能土壌水分センサー土壌プロファイルセンサーなど、農業現場の効率化に直結する技術を紹介しました。

農作物の光反射から最適な収穫時期を判定

この作物成長度判定システムは、都産技研が開発した分類演算の最適化手法を基礎としつつ、のぞみ株式会社が実用化を進めている技術です。作物の葉や果実に反射する光をセンサーで計測し、AI解析によって最適な収穫時期を自動判定することを想定しております。従来、生育状況や果実の成熟度の判断は経験者の目視に頼る必要があり、判断のばらつきや見逃しが起こる可能性がありましたが、このシステムによって、経験の浅い就農者でも客観的かつ高精度に収穫適期を推定できるようになります。本システムは、就農者の作業負荷軽減や新規就農の促進支援を目的としており、スマート農業の普及や多品種少量生産者の支援につながることが期待されています。

多機能土壌水分センサー、土壌プロファイルセンサー

これらのセンサーは農業分野での培地管理や灌水制御に加え、土砂災害リスクの兆候把握や地盤の水分動態監視など、防災・インフラ維持管理の分野でも応用が期待されています。農業から防災まで幅広い領域に展開可能な技術として、多くの来場者に関心を持っていただきました。

アグリビジネス創出フェア2025の写真5 アグリビジネス創出フェア2025の写真6 アグリビジネス創出フェア2025の写真7

今回の展示では、多くの来場者の皆さまに都産技研の取り組みを直接ご覧いただくとともに、開発者や研究員との意見交換を通して、技術への理解を深めていただく貴重な機会となりました。
来場者からは、現場での活用可能性や新たな展開への関心が寄せられ、活発な議論や情報共有が行われました。こうした交流を通じて、都産技研の研究開発が社会や産業現場にどのように貢献できるかを実感していただく機会となりました。

今後も都産技研は、こうした現場で役立つ技術開発と実証活動を通じて、スマート農業の高度化や農業現場の課題解決に貢献するとともに、地域産業の持続的発展に寄与してまいります。