2024年12月20日
2024年11月20日(水)から11月22日(金)にかけてパシフィコ横浜にてEdgeTech+ 2024が開催されました。
『事業変革期を迎えた今、エッジテクノロジーに新たなプラスで顧客起点の価値創出を実現するイベントへ』をコンセプトに、「事業変革を推進するための最新技術とつながる総合展」へと進化した今年度のEdgeTech+ 2024。今年も300社以上の企業や団体が参加、期間中の来場者数も32,427人と昨年と同等となり、恒例の150近くのカンファレンス、またロボットコンテストの大会やワークショップなどが開かれ、会場は大盛況でした。
都産技研IoT技術グループは、昨年度の公募型共同研究の中から2件の研究成果として、パネル・動画・デモ展示を行いました。
2020年公募型共同研究「動的ベイズ学習モデルによる射出成形機のloT化」の研究成果を活かして開発した「射出成形AI」が「MCPCアワード2023 サービス&ソリューション部門 特別賞」と「令和6年度東京都ベンチャー技術大賞 特別賞」(令和6年受賞企業 | 東京都ベンチャー技術大賞)を受賞しました。個々の射出成型機の成形条件を最適化する「射出成形AI」の展示と合わせて2023年度の公募型共同研究では「次世代通信技術を使用した生産設備一括監視AIシステムの研究開発」を実施し、多数の成形機の一括監視と不具合原因を特定する研究成果も発表いたしました。
全国にあるメーカーの生産現場では、射出成型機の最適条件設定に多くの時間がかかっており、その効率化を求める多くのニーズに答える発想と技術に多くの方から関心をお寄せいただきました。
昨年出展時は共同研究中でまだ実機が無く、代わりに大きさがほぼ同等の前回共同開発したドローンを展示しましたが、今年は実際に実証実験で使用したドローンの実機展示を行いました。
多くのご来場者様が実機に興味をもたれ、足を止めて細かい部分を確認なさっていました。そして、特に熱心な方は、長時間飛行と長距離通信という課題をどのように解決したのかについて、共同研究者様に確認なさったり、話し込んでいらっしゃいました。ドローンに詳しい方々もその発想はなかったと驚きの表情や、熱く討論されている姿もあり、今後のルーチェサーチ株式会社やドローンの発展にもつながる展示になったのではないかと思われます。
その他にもIoT事例検索や高速通信試験※で利用できる機器をご紹介しました。
※高速通信試験は、東京都IoT研究会会員のみが利用可能となっております。
これまで行ってきた公募型共同研究も各開発企業の担当者/都産技研の技術員・研究員から説明し、それぞれの研究に対して様々なご質問などをお寄せいただきました。
都産技研を多くの方々に知っていただく機会となり、とても有意義な出展となりました。
都産技研では、今年度から従来の後継事業として中小企業の支援を目的とした「クラウドと連携した5G・IoT・ロボット製品開発等支援事業」がスタートしました。その一環として、研究開発と人材育成を軸としたさまざまな取り組みを行い、中小企業のIoT活用による生産性の向上や業務の効率化、IoT関連製品の開発、新たなサービスの提供によるビジネス創出を支援します。