従来の公募型共同研究には以下の種類がありました。これらの研究を通して数多くの知見が得られました。これらの知見は、各種の展示会やIoTテストベッド、東京都IoT研究会のセミナー等を通して広く提供してきております。
研究の |
IoT共同開発研究 |
IoTソリューション研究 |
テーマ設定型 |
テーマ設定型 |
分野協業型研究 |
次世代通信技術を活用した |
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研究実施対象者 |
東京都内に登記簿上の事業所があり、日本国内に活動拠点を構える中小企業者。またはその中小企業者を代表申請者とし、中小企業者、大企業、大学等の複数の法人で研究開発を希望する共同体。 |
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研究内容および目的 |
「IoTを活用した新製品・新サービスの創出」を目的に、ハードウェア、ソフトウェア、システム等の研究開発を行うもの。 |
「IoTを活用した新製品・新サービスの創出」または「工場・事業所等へのIoT導入」を目的に、ハードウェア、ソフトウェア、システム等の研究開発から実証実験までを行うもの。 |
「AIを活用して、生産活動、顧客動態、物流等の膨大なデータから、人間には推定することが難しい情報を推定すること」を特徴とした新製品・新サービスの研究開発から実証実験までを行うもの。 |
中小企業のIoT関連技術・サービスを活用し、「自治体等の行政課題を解決すること」を目的とした新製品・新サービスの実証研究であり、自治体等の有する実証場所で広域実証実験を行うもの。 |
「業界団体等の会員の共通課題を解決すること」を目的としたIoTを活用した新製品・サービスの実証研究を行うもの。 |
次世代通信技術の特徴を活かし、ユースケースの創出やソリューションを目的とした研究開発を行うもの。 |
研究期間 |
1年間 |
2年間または3年間 |
2年間 |
1年間 |
1年間 |
1年間または2年間 |
委託上限額 |
500万円/テーマ |
2,500万円/テーマ(2年間) |
3,000万円/テーマ |
1,000万円/テーマ |
1,000万円/テーマ |
①2,000万円/テーマ(1年間) |
2023年度は2社の案件(次世代通信技術を活用したソリューション研究2件)を採択しました。
次世代通信技術を使用した生産設備一括監視AIシステムの研究開発
株式会社MAZIN
次世代通信技術を活用したソリューション研究
課題
多数の生産設備が稼働する工場のメンテナンス負荷は大きい。日々の生産活動から取得されるデータの利活用が期待されるが、多くの生産現場では有効な活用方法が見いだされていない実態がある。加えて、従来の通信システムでは設備の接続台数と通信速度に制限があるため、リアルタイムの一括監視が困難である。
解決方法
多数台機器接続(最大200台)と高速通信(従来方式に対して最大10倍以上)を特徴とした次世代通信であるWi-Fi6やキャリア5G等を使用し、生産設備をリアルタイムで一括監視することを目的とした、現場作業員の点検業務を支援するAIシステムを開発する。
次世代通信システムを導入したドローンの開発
ルーチェサーチ株式会社
次世代通信技術を活用したソリューション研究
課題
無人地帯でドローンを飛行させる場合、LTEや4G、5Gの通信圏外箇所が多く、また電波を遮る山岳等の障害物が多数あるため、長時間の飛行ができ、機体操作や制御/画像伝送で確実に途切れることのない通信手段を有する機体が必要である。
しかし、現在これらを満足する機材が市場に存在しない。
解決方法
長時間飛行には、ガソリンエンジン発電機とバッテリー併用のハイブリッドシステム開発することで実現する。
通信問題の解決には、地上局と作業用ドローンをつなぐ中継ドローンにて無人/山岳地帯でも通信ができ、電波干渉/混信を防ぐ指向性アンテナを有する無線システムを開発する。
2021年度は2社の案件(次世代通信技術を活用したソリューション研究2件)を採択しました。
携帯圏外にて各種センサーデータ及び撮影画像の遠距離送信を可能にする統合型モニタリングカメラの研究・開発
株式会社フォレストシー
次世代通信技術を活用したソリューション研究
課題
遠隔監視カメラ「ジオカム」は、撮影した低解像度画像を独自LPWA規格で携帯回線からでも送信することができます。自治体の要望を受け試作・実証実験を行ってきましたが、カメラ部と通信部が一体型のため、設置位置の制約から電波強度が弱くなる等の課題がありました。
解決方法
カメラと分離した通信部のみを条件の良い高所に設置できるように改良し、通信性能を向上させます。また、各種センサーを通信部に接続できる拡張性を新たに備え、カメラとセンサーを連動させることで、発信タイミングや頻度を効率的に変更し、現地情報を精確に把握可能にします。
ブロックチェーンとIoTによる物流データのバリューチェーン化
モノコトデザイン株式会社
次世代通信技術を活用したソリューション研究
課題
食品の流通においては2020年6月から義務化された食品衛生管理手法(HACCP)への対応など、衛生管理の重要性が高まっています。また物流領域では業務量の増大に伴い、業務の効率化、品質の向上が求められています。
解決方法
RFID技術やブロックチェーンを用いたセキュリティ性が高いセンサーボックスを開発し、トレーサビリティや遠隔監視、情報共有ができるバリューチェーンのプラットフォームを提供することで食品物流のDX化の促進につなげるものです。
2020年度は4件の案件(IoT共同開発研究2件、分野協業型研究2件)を採択しました。
IoTを利用したAIによる変状図のCAD化
株式会社ウオールナット
IoT共同開発研究
課題
既設土木構造物は、現状を把握するために目視による変状観察が実施される。変状観察は変状の記録を現地で手書きスケッチにより行う。その後、室内でCADによる変状図を作成して報告する。データのCAD化コストが課題となっている。
解決方法
現地での手書きスケッチした図面をIoTを利用して現地からクラウドへの変状データ転送を行う仕組みと、そのデータをAIによりCAD化し、また健全性診断を行うソフトウェアを作成し、生産性の向上を図るシステムを構築する。
動的ベイズ学習モデルによる射出成形機のIoT化
株式会社MAZIN
IoT共同開発研究
課題
射出成形の現場は、熟練工による条件調整によって品質が確保された成形品が製造されているような、属人性の高い工程と言われている。熟練工の引退後でも成形品の品質を保つことが現場の課題とされている。
解決方法
IoT化された射出成形機から収集したデータを活用し、成形工程の自動化および知能化を達成する。時々刻々と蓄積されている成形加工のデータをもとに、動的ベイズ学習モデルによって成形パラメータを最適化するシステムを開発する。
画像による組立現場のデジタル化と企業間共有技術の開発
株式会社イチカワ
分野協業型研究
課題
産業用機器の組立現場では、前提教育や作業指導において、文章や図による手順書類ではノウハウが伝わりにくいこと、実際に手順書類を見て作業しているか管理が難しいこと、といった課題があり、技術継承や外部委託もままならない。
解決方法
動画を使ったビジュアルでわかりやすい「組立ガイダンス」を作業者へデジタル配信し、IoTを利用して、進捗や結果データを蓄積する。データを分析することで、作業改善や作業者間のバラツキ解消を目指す。
VOC量を常時監視するIoTシステムの開発
株式会社コニファ
分野協業型研究
課題
2016年の改正労働安全衛生法により化学物質取扱者の健康障害リスク及び現場の火災爆発リスクを軽減することが義務化された。それに伴い、工業塗装の現場においてリスクアセスメントにつながる対策方法が求められている。
解決方法
工業塗装の現場における健康と爆発のリスクを、危険要因となるVOC(揮発性有機化合物)濃度を安価な測定装置を用いて常時監視し見える化する。また、外部IoTシステムと連携することにより現場のリスク低減の活動を促す。
2019年度は12件の案件(IoT共同開発研究2件、IoTソリューション研究6件、テーマ設定型AI活用実証型研究2件、テーマ設定型広域実証型研究2件)を採択しました。
人体通信型のウェアラブルRFIDリーダシステムの開発
株式会社eNFC
IoT共同開発研究
課題
看護師は、患者の手首や薬剤の袋につけたバーコードやRFIDタグをリーダで読み取る作業をしており、読み忘れ/間違い等ヒューマンエラーが発生することがあった。さらに、日々の業務日誌の作成に時間がかかっていた。
解決方法
電界型NFC技術によるRFIDリーダシステムにより、看護師が、患者や医療器具/薬剤につけた電界型RFIDタグに手を触れるだけでID情報をリアルタイムかつ自動で記録する。読み取ったID情報をPCや業務日誌へ自動入力する。
近赤外マグロ脂質測定装置のIoT化
株式会社相馬光学
IoT共同開発研究
課題
マグロの脂質含量は味を決める要素の一つであるが、従来、流通現場では脂質含量は目視等により判定されてきた。価格影響の大きい脂質含量値を偏りなく科学的に測定すること、さらに産地から市場への迅速な情報伝達が望まれている。
解決方法
脂質含量測定装置をクロマグロの脂質含量測定に対応させる。さらにこの装置をIoT化し、測定値と魚体画像をクラウドへ転送するシステムを開発する。開発したシステムは産地と市場でシステム検証試験を行う。
IoTを用いた屋外広告物メンテナンスソリューションの開発
朝日エティック株式会社
IoTソリューション研究
課題
街中にある屋外広告物が長年の腐食などにより落下する事故が発生している。台風などの大規模な災害発生時に、破損箇所を的確に把握し、迅速に対応する必要がある。また、所有者にとってはメンテナンス費用の削減が望まれる。
解決方法
屋外広告物の劣化状態などのセンシング技術を確立し、そのセンサを搭載した長寿命なセンサボックスを開発する。予知保全のための予知レベルの研究を行い、保守対象の広告物の情報をタイムリーに表示するダッシュボードを開発する。
浮漁礁漁法における漁場選択支援サービスの開発
Upside合同会社
IoTソリューション研究
課題
浮漁礁を使った漁では、浮漁礁が見つけにくく燃料と時間を浪費する、漁場選択には経験と勘が必要で適正な漁場選択が難しい、漁場に行くまで潮流情報がわからないため不漁兆候による漁場変更が頻発するといった課題がある。
解決方法
浮漁礁の探索時間低減に向けたGPS機能付き衛星通信機器の開発、適正に漁場を選択するための漁場選択支援ソフトウェアの開発、漁場変更回数低減のための潮流・操業・漁獲情報閲覧システム、潮流予報システムの開発を行う。
Tig溶接熟練技能のIoTによるデジタル化
株式会社今野製作所
IoTソリューション研究
課題
量産工場ではロボット化が志向されるが、試作開発品等の少量製作においては人的な溶接技能は欠かせません。事業の継続のために人材の確保と育成は急務であり、働き方改革や賃上げ等には付加価値労働生産性の向上が必須となっています。
解決方法
従来の技能訓練は長い年月を要します。本研究では溶接の熟練技能や金属の溶融状態等を可視化・比較することによって、より効率的・効果的な技能訓練行うとともに、得られたデータを活用し溶接作業の生産性向上に取り組みます。
遠隔操作可能な養液栽培システムの研究開発
株式会社SenSprout
IoTソリューション研究
課題
都市型農業は、農産物の価格低迷、生産者の高齢化等の課題に加え、農地面積が限られるという課題があります。一方で、農産物の地産地消、農地の多面的機能等、期待も高く、限られた農地面積で効率的な農業の展開が求められています。
解決方法
低コストな遠隔操作型養液給液システムの開発により、灌水作業の労働時間及び圃場の移動時間等栽培プロセスの省力化を実現、IoT・AI活用による収量増加または高品質作物の栽培等高付加価値化により、生産性向上を目指します。
IoTを活用した「健康まちなかウォークラリーシステム」の研究
リブト株式会社
テーマ設定型広域実証型研究
課題
日本は高齢化先進国であり、今や4人に1人が高齢者である。高齢者の健康寿命の延長は生活の質の向上、医療費の削減、労働の担い手として期待ができ、「病気を治す」から「病気にさせない」への取り組みは待った無しの状況である。
解決方法
BLE対応デバイス(ウェアラブル活動量計等)を身につけた高齢者がレシーバー設置箇所に足を運ぶと、その情報が管理WEBサイトにアップされる仕組み。スマホが使えない高齢者でも楽しみながら参加できるシステムである。
スマート鳥獣自動判別システムの開発
株式会社スカイシーカー
テーマ設定型広域実証型研究
課題
鳥獣被害の状況把握のため、担当者が山中まで歩いて定点カメラのデータを収集している。収集した膨大なデータから、鳥獣写真のみを抽出し、その写真を獣種ごとに分類し、時間、場所なども記入して報告書を作成するのに工数がかかる。
解決方法
通信機能付きセンサカメラを設置し、撮影の都度、データをクラウドに送信する。画像解析アルゴリズムを構築し、受信したデータから鳥獣の種別を自動的に判別する。データの時間や場所などの情報も利用し、報告書作成を効率化する。
小規模アパレル事業者向けIoT生産システム開発
株式会社N Sketch
IoTソリューション研究
課題
従来の在庫管理システムは導入・運用コストが高く小規模事業者には採用困難であった。また、工程ごとに細分化された複雑なサプライチェーンの連携が電話やFAXのみのため、在庫確認ミス、発注ミスによる販売機会の喪失が発生している。
解決方法
シンプルで安価なIoT在庫管理デバイスを開発し、小規模事業者でも簡単に在庫管理できるようにする。IoT在庫管理デバイスとクラウドを連携し、生産管理を容易にすることでミスによる販売機会の喪失も大幅に改善する。
「IoT等を駆使した総合的な育児支援システム」の構築及び事業化
株式会社Area Japan
IoTソリューション研究
課題
保育園などでは、乳幼児の安全管理や食事、運動などに加え、書類作成や会議、保護者対応などの業務が多い。加えて、乳幼児突然死症候群の発生を防ぐため、午睡時の頻繁な確認作業なども必要で、保育士の業務負担が増加している。
解決方法
午睡管理や生体チェック機能および管理範囲逸脱検知機能を持った見守りセンサーを開発し、IoT技術を使ったシステムを構築する。このシステムを利用することで、園児の安全確保を図ると共に、保育士の報告書作成業務を効率化する。
室内水耕栽培におけるAI生育状況管理システム
株式会社トーヨーホールディングス
テーマ設定型AI活用実証型研究
課題
室内水耕栽培における作物生育管理は多くの労力を要し、作物生育不良、病害発生把握はベテラン作業者の勘と経験に頼っている。人に依存せず効率的な生育管理を行うためには栽培技術・管理ノウハウ等の技術移転を実現する必要がある。
解決方法
無人搬送技術を用いた自動撮像により作物生育状況を自動収集し、AI・クラウド技術を用いた作物生育自動判定により、ベテラン作業者に依存しないで作物生育管理を実現できる水耕栽培作物生育管理システムを構築する。
露地での収量予測と最適灌水制御AIエンジンの開発
東洋システム株式会社
テーマ設定型AI活用実証型研究
課題
農業分野において、担い手の減少、高齢化の進行等により労働力不足が深刻な問題となっている。また、人手に頼るきつい作業や、経験を要する熟練者でなければできない作業が多くあり、これらの人的な負担軽減も課題となっている。
解決方法
農作業の自動化、省力化、収益向上を目指し、圃場の土壌水分、気象データをAIで分析して、自動的に潅水を制御するシステムおよび、作物の生育状態をAIで画像分析して収穫時期、収量を予測するシステムを構築する。
平成30年度(2018年度)は10件の案件(IoT共同開発研究4件、IoTソリューション研究4件、テーマ設定型AI活用実証型研究2件)を採択しました。
IoTを活用したカカオ豆需要予測システム開発
Dari K株式会社
IoT共同開発研究
課題
店舗で常に品質の高いチョコレートやドリンクを提供するためには、焙煎後のカカオニブの店舗在庫の期間を短くし風味劣化をなくす必要があります。店舗での需要を予測しカカオニブを届けるためのしくみが求められています。
解決方法
別途開発したカカオ豆プロセッサー(店舗で短時間にチョコレートが製造できる機器)にIoT機能を付加して、稼働状況を把握し、得られた実績データからカカオニブの需要を予測するしくみをつくります。さらに、機器を常に最適な状態で稼働させるために情報通知のしくみをつくります。
画像解析技術を用いて設備監視をIoTで効率化
エヌエスティ・グローバリスト株式会社
IoT共同開発研究
課題
製造現場において人手で実施している計器メータの巡回点検作業では、点検員が高齢化または人員不足となっている。さらに長期運用時の設備稼働率の維持・向上が課題となっている。
解決方法
計器メータをカメラで撮影し、画像解析によって計測値を読み取ります。計器メータごとに閾値を設定し異常時または異常からの復帰時にメール通知します。カメラからサーバへの通信は配線工事が不要のLPWAを採用します。
生産プロセスのばらつき見える化システムの開発
株式会社名取製作所
IoT共同開発研究
課題
金属加工において生産プロセスの変化に起因する生産不良が発生しています。原因究明のための後戻り作業が多く、製品の品質と生産性が向上しません。設備・ヒトの稼働状況を収集する仕組みがなく、手入力した品質データをもとに情報解析する手間がかかる上、分析が困難となっています。
解決方法
生産プロセスにおいてヒト・モノ・設備稼働・環境(4M)の情報を収集するしくみを構築します。構築のカスタマイズが容易なプラットフォームを活用し、生産ペースのばらつきや生産プロセスの変化点に着目して、相関を分析し"気づき"を「見える化」します。
図書館IoTによるIoTセンサービジネス研究開発
株式会社コミクリ
IoT共同開発研究
課題
大学図書館内スペースに学生が自由に利用できる机・椅子があります。机・椅子は来館のうえ、空きが無い場合は利用できないため、来館の確認時間がロスとなっています。
解決方法
椅子に着座状態を検知できるセンサを設置し、状態を可視化することで利用状況を事前に把握できるようにします。省電力化と広いエリアをカバーするためLoRaによるデータ通信を行います。
多点観測実証による地震防災サービスの事業化開発
白山工業株式会社
IoTソリューション研究
課題
建物向け地震観測・耐震性能サービスの普及に向けた課題として、設置・運用コストを低減すると同時に、精度と安定性の向上が求められます。また、多点観測による地震観測ネットワークを構築し多様な防災サービスを提供する必要があります。
解決方法
多地点の建物向け定点モニタリングに求められる通信安定性および設置適合性基準を満たす低コストな地震計を開発します。東京都の社会実装と国(防災科研)主導による実証に加え、民間が提供する観測データと連携することで、より精度の高い地域観測ネットワークを実現します。
気密検査計測データの収集および遠隔監視システムの開発
株式会社コスモ計器
IoTソリューション研究
課題
ダイカスト製品等の気密性を要する部品は、空気圧力を利用した検査計測を行います。このとき、温度など外部環境の影響を非常に受けやすく、気密計測に誤差を生じる原因となります。生産性が下がるなど現場に支障を与える上、現状把握と原因究明に労力を要すことから状況に応じた補正と適性化が求められます。
解決方法
高精度な気密性試験データを確保する温度補正機能を開発します。また、外乱要因が排除可能な気密検査遠隔サポートシステムを構築します。保守機能を向上させ、ユーザの利便性とアフターサービスの迅速化を図ります。
IoTを活用したデジタルエリアマネジメントの研究
株式会社セカンドファクトリー
IoTソリューション研究
課題
本研究で取り組む課題は、地域経済の活性化です。特に、郊外型スタジアムなどの集客施設をもつ地域では、どのように来訪者に地域の魅力を知ってもらい回遊を促進できるかが共通課題となっています。
解決方法
地域回遊の要所にデジタルサイネージを設置します。サイネージでの情報・クーポン発信と、ゲーム性のある地域アプリとを連動させ、スマートに来訪者の行動変容を促し経済効果を創出します。本研究は、調布市での実証実験を予定しています。
介護施設向け見守りビッグデータ利活用システム
株式会社ワイヤレスコミュニケーション研究所
IoTソリューション研究
課題
高齢者に対する「介護度の判定」は、従来から認定調査員によるバラツキがあり、客観性が担保しにくいという課題がありました。介護サービスの質の向上のためには被介護者の日常生活行動を正確に把握することが必要ですが、人手不足の中で漏れなく実施するのは難しいのが実状です。
解決方法
本研究では被介護者の睡眠状況や日常生活行動を定量的に把握する見守りシステムを構築し、これらのデータを複合的に解析することで客観的に介護度が判定できるようになることを目指します。さらに日常生活行動を正確に把握することで、日々の介護サービスの質の向上へとつなげます。
AIによる土木構造物の非破壊調査診断技術研究
株式会社ウオールナット
テーマ設定型AI活用実証型研究
課題
土木構造物の非破壊調査では、現場で取得した土木構造物のデータを専門の技術者が室内で解析することが効率的です。しかしこれまでは、良質なデータ確保のため現場に赴くため業務負担が増え効率が悪くなっていました。また、専門知識と経験が必要で人材育成に時間が掛かっています。
解決方法
現場(計測機器)と解析処理(室内)をIoT化し、リアルタイムにデータ移行を行うことで、業務の効率化を図る。また取得したデータをAIにより自動解析し、技術者の業務負担を低減させ生産性UPとコスト削減を図ります。
AIによる製造業の生産性向上のための解析支援ツール
株式会社エイシング
テーマ設定型AI活用実証型研究
課題
製品の品質を均一化し安定生産するためには、生産設備の設定値調整に多くの工数がかかります。また不良品が生じてしまうような異常にも様々な可能性があり、その原因究明においても多くの工数がかかっています。
解決方法
製造プロセスから取得したデータの重要度解析によって重点的に調整すべき要素を可視化する機能と、多様体学習と呼ばれる手法を用いて異常の種類を分類し、現在発生している異常がどれに類似するのかを判定する機能を開発し、製造業の生産性向上に寄与します。
平成29年度(2017年度)は8件の案件(IoT共同開発研究4件、IoTソリューション研究4件)を採択しました。
洋菓子店向け接客システムの開発
株式会社アニー
IoTソリューション研究
課題
店舗スタッフは限られた人員で接客販売・受付業務を担当しており、繁忙期等の負担軽減が求められています。また売上高向上に有効な販売戦略を提示できる新しい考えや取り組みが必要です。
解決方法
洋菓子店用POSシステムの機能を増強し効率的な店舗運営を実現します。
・セルフオーダー機能:商品受付サービスをセルフオーダー形式で実現し、来店客が直接的に商品予約・配送依頼を行うことで販売スタッフの負担を軽減します。
・商品推薦機能:過去の販売履歴データを購入者毎に傾向分析し、購入を促す目的志向に最適な商品推薦情報を提供することで、売上高向上に貢献します。
環境モニタリングを用いた水質改善装置運用の最適化共同研究
イービストレード株式会社
IoTソリューション研究
課題
本事業の対象は、河川に設置する水質浄化装置です。装置の運用においては、トラブル発生時のダウンタイムが長いこと、24時間連続稼働や想定外のメンテナンスにより維持管理費が膨らんでいることが課題となっています。
解決方法
これらの課題解決のために、(1)装置と周辺環境のモニタリングを通じて、装置トラブルや水質悪化を検知すること、(2)装置および関連サービスの構造と費用との関係を見える化する手法を開発することを目指します。
遠隔監視機能を搭載したマイクロ流路チップ・セルソーター
株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ
IoTソリューション研究
課題
本事業の対象は、細胞基礎研究用機器です。事業拡大を進めるために、機器の適用範囲を基礎研究に限らず検査用途に展開すること、また、国内だけでなく海外市場への販路拡大が課題となっています。
解決方法
これらの課題を解決する為に、(1)検査用途に要求される運用信頼性の向上を支援する機能開発、(2)海外等の遠隔地においても迅速な保守対応を実現する遠隔保守機能開発を行うことで事業拡大を目指します。
4つの新機能実現のためのIoTシステムの開発
秀和工業株式会社
IoTソリューション研究
課題
研削装置市場において、顧客からは研削レシピ構築サービスの充実、装置設置場所での迅速サポート体制の強化、装置の故障予知保全及び装置緊急時等での装置稼働停止時間の極小化が強く求められています。
解決方法
IoT活用により遠隔技術サポート、リアルタイム加工制御、予知保全、緊急時対応の4つの機能を実現し、新型研削装置の創出を目指します。問題解決のスピードアップやプロセス改善提案等、サービス向上を図ります。
後付型IoT異常検知システムの開発
株式会社CAMI & Co.
IoT共同開発研究
課題
工場内の生産設備機器や検査機器には機器監視のために積層信号灯が具備されていますが、機器監視のIoT化を行うためには既存の積層信号灯の刷新だけではなく、PLCや制御盤の改修まで必要になり、大きな投資が必要になるという課題があります。
解決方法
カメラで積層信号灯の点灯状況を取得して画像解析によって各機器の監視をするIoTシステムを構築します。既存のシステムに付属する形で追加可能なシステムなので、機器の刷新も必要なく安価に導入することが可能となります。
IoTセキュリティテストベッドの構築
株式会社ウフル
IoT共同開発研究
課題
多数のセンサや機器が相互に接続されるIoTシステムにおいて、昨今は外部からの攻撃が高度化・複雑化しセキュリティリスクが増大しているため、単一の企業あるいはセキュリティサービスで対策し防ぐことは困難な状況にあります。
解決方法
互いにネットワーク接続されたIoTシステム上において、システムへの侵入、データの不正アクセスや改ざん、システムの停止あるいは破壊に対し、セキュリティ対策を持つ共同体で相互に補完し合い、多層防御を前提としたセキュリティシステムの評価検証ができるテストベッドを構築します。
クラウド・IoT活用による「製造設備の診断サービスシステム」の開発
株式会社ケー・ティー・システム
IoT共同開発研究
課題
本事業の対象は、製造設備の最適な運用・稼働を診断する情報サービスシステム開発です。製造現場は、品質維持・向上、生産効率化などに加え、迅速なトラブル対応、原因究明が要求されますが、生産現場の負担が大きく負荷軽減が課題です。
解決方法
これらの課題を解決する為に、汎用IoTデバイス活用とクラウドコンピューティング技術を用い、(1)現場機器稼働データ自動蓄積・分析機能開発、(2)品質維持・改善や設備保全に最適な情報提供機能開発を行うことで、製造現場の負担を増やすことなく生産性向上を目指します。